今週のAI関連ニュース 2025年12月 第3週

今週のAI関連ニュース 2025年12月 第3週

国内のニュース

政府、初の「AI基本計画案」を決定—官民で反転攻勢へ

日本政府は12月19日、「AI基本計画案」を決定しました。行政の業務効率化(政府内AIの活用拡大)やAI安全性組織の強化、国産基盤モデル育成などを柱に据えます。内閣府は計画案の本文と概要を公開し、今後の実装・フォローアップ体制も示しました。

内閣府

解説

国のAI戦略を一本化した指針で、行政DXから産業競争力、AI安全性まで横断的に方向性を示しました。
特に「官民連携」「安全性の人員強化」「国産モデル支援」を明記した点は、企業にとって投資や人材計画の拠り所になります。
自治体・企業はこれに沿って実証から常用へ移行しやすくなる見込みです。

楽天、「Rakuten AI 3.0」を発表—国内最大級モデルでコスト最大90%削減を謳う

楽天は12月18日、新たな高性能モデル「Rakuten AI 3.0」を発表。日本語ベンチマークで高スコアを示し、楽天サービス活用でトークンコスト最大90%削減を掲げます。大規模学習を社内GPUクラスタで実施し、独自データで最適化したとしています。

楽天プレスリリース

解説

自社エコシステムに最適化した「社内推進型」の大型モデルです。
既存サービス横断の自動化やパーソナライズ強化を狙い、クラウド依存の推論コストを抑える設計(Mixture-of-Expertsなど)で運用性を高めています。
国内大手による“内製モデル+業務統合”の流れを象徴する発表です。

NTTドコモビジネス、生成AIエージェントのコールセンター向け提供を開始

NTTドコモビジネスは12月16日、金融機関向けに生成AIエージェントのコンタクトセンターソリューション提供を開始
問い合わせ対応の自動化やオペレーター支援を想定します。

NTT docomo Business

解説

生成AIエージェント(自律的に手順を進めるAI)は、FAQ応答から手続き誘導まで幅広く適用可能です。
特に規制産業の金融で採用が進むと、厳格なログ管理・説明責任の枠組みが整い、他業界への横展開が加速します。品質・セキュリティ基準が鍵になります。

Yahoo! JAPANアプリ、AIアシスタント連携で「ニュースの要点・背景知識」提示機能

LINEヤフーは12月16日、Yahoo! JAPANアプリでAIアシスタント連携を開始。
ニュース記事の要点整理や背景知識の提示で「深掘り」閲覧を支援する機能を提供します。

LINEヤフー プレスリリース

解説

ニュースの文脈補完(要約や関連知識提示)は“情報過多時代”のユースケースです。
アプリ内で自然にAIの支援を受けられる動線は、検索離脱を防ぎ滞在や再訪を高めます。
将来的には広告やECとも連携し、発見から行動(購買・加入)まで一気通貫の体験が想定されます。

海外のニュース

Google、軽量高速の「Gemini 3 Flash」を投入—アプリや検索に展開

Googleは「Gemini 3 Flash」をローンチし、Geminiアプリや検索、開発者向けツール群に展開しました。
推論の高速化とコスト効率を両立し、マルチモーダル処理や計画立案の精度を強化します。

The Verge

解説

「軽いけど賢い」系モデルの刷新で、スマホや業務SaaSに組み込みやすくなります。
開発者はAPIやStudioから使いやすく、ユーザーは応答の速さと“状況に即した回答”を体感できます。
大規模モデル一本足ではなく、用途別モデルの使い分けが主流です。

Geminiアプリ、動画のAI生成有無を検出—SynthIDで可視化

Geminiアプリに、Googleの透かし技術「SynthID」による動画検証機能が追加
最大90秒・100MBまでの動画で、AI生成・編集の痕跡を特定箇所として提示します。

The Verge

解説

ディープフェイク検知を一般ユーザーの手に近づけるアップデートです。
ただし他社方式との相互運用性が未整備なため、標準化(C2PA等)との整合や、透かし除去耐性の向上が課題。とはいえ、偽情報対策の実装例として重要な一歩です。

Adobe Firefly、プロンプトで動画を部分編集—外部モデル連携も拡充

AdobeはFireflyをアップデートし、「Prompt to Edit」で背景差し替え・被写体除去などの精密編集を自然言語で指示可能に。
ブラウザ版ビデオエディタを公開βで提供し、FLUX.2やTopaz Astraなど外部モデル連携も強化しました。

TechCrunch

解説

生成から編集(リライト)までを同一ワークフローで完結できると、動画制作の試行錯誤が高速化します。
外部モデルの取り込みは品質・表現幅の拡張に有効で、映像制作やマーケ現場で“AIを前提とした編集”への移行を後押しします。

Anthropic、企業向け「Agent Skills」をオープン標準化

Anthropicは企業向けのエージェント機能「Agent Skills」をオープン標準として公開。
社内システム連携やワークフロー実行を安全に行える設計で、OpenAIなど競合への対抗軸を示しました。

VentureBeat

解説

各社が“業務で動くAI(エージェント)”を前提にAPIや標準を整備する段階に入りました。標準化はベンダーロックイン回避や監査容易化に寄与します。
導入側は「権限・責任分界」「失敗時のセーフティ」を明文化した設計が重要です。

MetaのAIスマートグラスが会話強調機能を追加、Spotify連携も

MetaはRay-Ban等のAIグラスに「Conversation Focus」を追加し、対話相手の音声を強調する機能を展開
視界に応じた楽曲再生など、Meta AIとSpotifyの連携も進みました。

The Verge

解説

“身につけるAI”は、音声入出力とコンテキスト把握で日常体験を拡張します。
今回は聴覚支援寄りのユースケースで、都市部の騒音環境でも使いやすくなります。
視覚コンテキストと音声AIの組み合わせは、将来のAR体験の布石と言えます。

ライター紹介 Writer introduction

たまま

たまま AIクリエイティブアドバイザー

生成AI日常生活や創造的な活動をより楽しく、便利にする方法を発信するAI愛好家。 複雑な技術をシンプルに解説し、誰でも簡単にAIツールを活用できるようなアプローチで、読者の「こんなことができたらいいな」を形にするお手伝いをしています。 「AIは専門家だけのものじゃない、誰でも楽しめるツール」という信念のもと、テキスト生成から画像作成、音声合成まで、さまざまな生成AIの活用方法を紹介。のヒントや、仕事や趣味でAIを使うための簡単なコツをわかりやすくシェアしています。 意識しているのは、「真面目に考えずに、まずは試してみること」 読者と一緒にAIを探求し、日常を少しでも豊かにするアイデアを提供していくことで、AI技術に常にを持ってもらうことを目指しています。 生成AIを使って新しいことに挑戦したい方や、クリエイティブなヒントを探している方に向けた温かみのある情報発信を続けています。

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